ホーム > 学部・学科ニュース > 健康スポーツ科学科 > 十枝内教授の論文が学術誌に掲載...

学部・学科ニュース

2018.06.04 健康スポーツ科学科 十枝内教授の論文が学術誌に掲載されました。

 健康スポーツ科学科の十枝内厚次教授らが執筆した論文「Analysis of peripheral ghrelin signaling via the vagus nerve in ghrelin receptor-restored GHSR-null mice」が,学術誌「Neuroscience Letters」に掲載されました。

 十枝内教授と中里雅光教授ら(宮崎大学医学部内科学講座神経呼吸内分泌代謝学部分野)との研究グループは、以前から胃で産生されるグレリンの研究を行ってきました。現在明らかになっているところで、グレリンは、内因性の末梢由来ペプチドの中で唯一摂食亢進に機能する生理活性物質です。本研究グループは、グレリンの作用は迷走神経に発現するグレリン受容体を介して行われることを突き止めており(Gastroenterology 2002、Endocrinology 2005、Cell Metab 2006)、さらに研究を進めています。本研究では、遺伝子改変マウスを用いてグレリン受容体を迷走神経にのみ発現させるマウスの作製を試みました。その結果、野生型に比べて完全ではないものの迷走神経を含む感覚神経にのみグレリン受容体が発現するマウスの作製に成功しました。このマウスは、グルコース恒常性が改善しており、グレリンの迷走神経を介した作用の解明に有用であることが予想されます。今後の十枝内教授の研究成果に期待しています。

Okada T, Waise TMZ, Toshinai K, Mita Y, Sakoda H, Nakazato M. Analysis of peripheral ghrelin signaling via the vagus nerve in ghrelin receptor-restored GHSR-null mice. Neurosci Lett 681: 50-55, 2018(doi: 10.1016/j.neulet.2018.05.035.)

tohinai.jpg

前に戻る

カテゴリ別に見る

年別に見る

page
top