【シラバス基本情報】
科目名 | 人間・社会と法 | |
担当教員 | 谷岡 郁子・石田 芳弘 | |
配当年次 | 4年 | |
履修方法 | 選択 | |
開講時期 | 後期 | |
授業形態 | 講義 | |
単位数 | 2 | |
備考 |
【授業目標】
法律という、しばしば近寄り難く、また理解し難いものを、リアルに身近に読み解き、人間社会の成り立ちとそのルールの体系としての法律を解説し、理解ができるようにする。また、法律を受動的に捉えることから、主権者として立法やその改正などにかかわっていくことができる知識を身につけることをねらいとする。
【到達目標】
@ なぜ人間が社会を形成していく過程で法律をつくり出していったか、そして現代の民主主義、国民主権、 三権分立といった概念がなぜ重要なのかを理解して説明ができる。 A 広い視野でものごとの本質を的確に見極め、さまざまな事象を自らの問題として捉え、能動的に思考でき る。
【授業計画】
身近な法律、とくに学生時代から社会人として出発する際に知っておくべき法律やその問題などと具体的な法律を取り上げながら、立法事由、法の趣旨、条文、付帯決議やその施行について考える。
ネット放映される国会での法案審議を視聴し、法律がつくられる過程やその改正などの仕組み、プロセスを理解させ、またこの過程に主権者がどのように係わることができるのか、実例研究を行いながら考える。
週 内容 1なぜ人間は法を必要とするのか? 「人治主義から法治主義へ」「民主的社会の基本的なしくみ」 2立法府としての国会の役割 「議員立法」「法案審議・修正(含内閣法)」「付帯決議」 3審議中の法案を考える 4法律の構造と読み方(法体系って何?) 5市民運動と法律の制定(そのプロセス) 私たちは法律をつくらせられるか? 6法律が現実を動かす可能性 「高校無償化法(例)」 7法律が現実を動かさないこともある ―なぜ? 8法律の副作用 「個人情報保護法(教育現場を例に)」「東日本大震災復興関連法案」 9条約と国内法(含協定)「なぜTPPが問題にされるのか」 10法律の運用 「政令・省令」「行政の裁量と運用・予算」「国政調査権」 11学生生活と法律 「資格と免許法、カリキュラム」 「なぜ20歳で年金を払い始めるの?」 「学校教育法」 12就職と法律 「ブラック企業のえじきにならないために」 13若者に冷たい社会は変えられるか?「大学生に冷たい制度と予算」「卒業生の借金地獄」 14選挙の意味 「なぜ選挙に行くべきなのか?」 「議員候補の見分け方」 「選挙と選挙の間にできること」 15まとめ 「フェアプレイの社会へ」
【履修上の注意(含予習・復習)等】
国会で審議中の法案について、自ら選択し、新聞記事やネット検索等で情報収集を行うとともに理解を深め、
自分の考え・意見を常に発表できるようにしておくこと。
【成績評価の方法と評価割合(%)】
指定された課題(50%)
授業回毎のレポート(30%)
授業中の質疑内容(20%)
【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)
テキストは用いない。
必要に応じてプリント資料を配付する。