【シラバス基本情報】
科目名 | 臨床医学総論 | |
担当教員 | 森 祐一 | |
配当年次 | 2年 | |
履修方法 | 選択 | |
開講時期 | 後期 | |
授業形態 | 講義 | |
単位数 | 2 | |
備考 |
【授業目標】
これからの管理栄養士には健常者のみならず、病院やその他の医療施設の患者さんの病状に対応したきめ細かい献立作成や、チーム医療におけるコメディカルの一員としての役割が期待されている。臨床医学の講義は、これらに対応するための各種疾患に関する幅広い知識を修得するための授業であり、臨床栄養学の医学的基盤を築くための学問です。本講義では、主要な疾患の症状、検査結果、治療法を理解し、疾患の特徴、栄養管理を説明できるようにする。
【到達目標】
主要な疾患についての栄養管理の特徴と、最重要事項について全て説明できるようにする。重要事項については理解できるようにする。
【授業計画】
講義は、パワーポイントを使用して行う。スライドの内容と練習問題はプリントとして配付する。
各論では、臓器の解剖生理などの解説も行う。絵や写真などを多用し難解な医学用語、病名の理解に役立てる。
授業の初めに、前回の内容に関する練習問題の解説を行う。
テキストに出てくる病気、検査法、治療法など医学用語を全て分かりやすく解説するように努力する。
週 内容 1食道疾患;GERDの成因、症状、治療法を説明できる。食道がんの特徴と検査法、治療法を説明する。 2胃十二指腸疾患;ピロリ菌による病気を4つ記憶する。 3腸疾患;2つの炎症性腸疾患とIBSの鑑別、特徴、診断、治療について的確に説明できる。 4肝疾患I;成因について説明できる。肝不全の症状、検査結果、治療法を説明できる。 5肝疾患II;NASHの成因、治療法、特徴を説明できる。 6膵疾患;男女別の膵炎の成因、急性と慢性における症状の違いを説明できる。 7脂質異常症;WHOの分類を簡潔に説明でき、FHの成因、頻度、予後とLDLとHDLの違いを説明できる。 8糖尿病I;I,II型の特徴、頻度、鑑別が出来る。症状、診断基準を説明できる。 9糖尿病II;3大合併症を簡潔に説明できる。糖尿病治療薬を5種類説明できる。 10痛風;診断基準、合併症を説明できる。 11甲状腺疾患;亢進症の3徴と低下症、クレチンの症状、それぞれの検査所見を説明できる。 12循環器疾患;高血圧の診断、分類が出来る。降圧薬を4種類説明できる。 13虚血性心疾患;狭心症と心筋梗塞を鑑別出来る。急性冠症候群、危険因子を説明できる。 14脳卒中;梗塞、出血、くも膜下出血の特徴、鑑別、症状を説明できる。 15期末試験と解説
【履修上の注意(含予習・復習)等】
病院を含む各種医療施設で働く管理栄養士のための必須科目です。毎回の授業の終わりに小テストを行い、理解の確認をします。展開計画の内容に基づき、毎回、最重要項目、重要項目をそれぞれ3から5つ指定します。
【成績評価の方法と評価割合(%)】
期末試験の結果により判定する。
問題は、毎回の講義で出題した練習問題(管理栄養士国家試験の過去問を含む)から出題する。
正解率80%以上で優、80-70%で良、70-60%で可、60%未満で不可とする。
【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)
◎佐藤和人・本間健、小松龍史編『エッセンシャル臨床栄養学』(医歯薬出版)
○山元 寅男編著『臨床医学入門』【健帛社(KENPAKUSHA)】○香川靖雄・近藤和雄・石田均・門脇孝編集『人体の構造と機能および疾病の成り立ち総論・各論T・U』