【シラバス基本情報】

科目名 臨床栄養学概論
担当教員 井上 啓子
配当年次 2年
履修方法 必修  
開講時期 後期
授業形態 講義
単位数 2
備考  

【授業目標】

 臨床栄養学は人の栄養状態をよくするための実践学問であるので、その方法論を学ぶ。傷病者の病態や栄養状態に基づいて,適切な栄養管理(栄養マネジメント)を行うために,栄養ケアプランの作成,実施,評価に関する総合的なマネジメントの考え方を身につけることをねらいとする。

【到達目標】

 傷病者の病態や栄養状態に基づいた栄養管理を行うことができる。また、そのための栄養ケアプラン作成,実施,評価に関する総合的なマネジメントの考え方が理解できる。さらに、具体的な栄養状態の評価・判定(栄養アセスメント),栄養補給方法,栄養教育,食品と医薬品の相互作用などについて理解できる。

【授業計画】

 テキストおよびパワーポイントを用い講義形式で展開する。栄養スクリーニングなどに関連する項目については,事例を用い具体的に学習する。小テストなども随時実施する。この授業は臨床栄養管理論および教育論とそれらの実習に繋げるための基礎力となる。

内容
1
臨床栄養学の意義と目的(チーム医療における管理栄養士の役割)栄養ケアプロセスとは
2
栄養ケアの手順、栄養スクリーニングについて(事例演習:SGAと介護保険様式スクリーニング表)
3
医療と臨床栄養(クリティカルパス,NST、在宅訪問管理栄養士(プロフェッショナルDVD)
4
臨床検査:血液生化学 事例から検査データを読み取る
5
入院時食事療養と診療報酬、介護保険制度と介護報酬、症候学(発熱)
6
症候学(脱水)、POS問題志向システム 練習問題
7
栄養補給法の種類と選択(静脈栄養法,経腸栄養法,経口栄養法)、疾患別と栄養素別栄養管理
8
栄養補給法2(静脈栄養の合併症)、症候学(高・低Na血症)
9
小テスト、栄養アセスメント、MIS、GNRI、ADL評価、JARD2001、栄養必要量の算出方法
10
動的・静的アセスメント、低栄養タイプ(PEM)について
11
事例での栄養アセスメント、栄養ケア計画
12
臨地実習について、フレイル・サルコぺニア、栄養調査について
13
薬と食品の相互作用、症候学(高・低K血症)
14
症候学(貧血)、胃腸疾患・胃潰瘍の栄養管理
15
臨床栄養学概論のまとめ、評価

【履修上の注意(含予習・復習)等】

臨床医学総論での病態生理と関連づけ栄養食事療法を理解する。事前に予習し復習をする。

【成績評価の方法と評価割合(%)】

小テストと期末テストを合わせ100%

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 ◎佐藤和人、本間健、小松龍史 編『エッセンシャル臨床栄養学』(医歯薬出版)
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