【シラバス基本情報】

科目名 乳児と保育
担当教員 工藤 英美
配当年次 3年
履修方法 選択  
開講時期 前期
授業形態 講義
単位数 2
備考  

【授業目標】

 乳児は生まれてすぐは運動機能も未熟であり,生存のために養育者からの手厚い養育を必要とする。そのため乳児の発達は,養育者の家庭状況や社会状況などに大きく影響を受ける。一方で,乳児は主体的,能動的に周囲と関わろうとすることから,乳児の発達には学びの役割が大きい。したがって,乳児保育では,乳児保育の理念や歴史,発達,遊び,発達支援などを学ぶ。この授業では,乳児保育の意義や乳児の心身の発達を理解し,保育政策や関係法令、現状と課題,保育の内容や方法,保育計画の立案などの技術を習得することをねらいとする。

【到達目標】

@乳児保育の理念,歴史的変遷,役割について説明できる。 A乳児保育の現状と課題について理解し,自分の考えを述べることができる。 B乳児期の心身の発達の知識を用いて,発達を保障する生活,遊びを説明する。 Cどのように保育のねらいを達成するのか,実際に指導計画を立てることができる。 D保護者や関係機関との連携について説明できる。

【授業計画】

1.乳児保育の理念と歴史的変遷及び役割
2.保育所,乳児院等における乳児保育の現状と課題
3.3歳未満児の発達とその発達を保障する生活と遊び
4.乳児保育の計画の立案,保育の内容や方法,環境構成や観察・記録
5.乳児保育における保護者や関係機関との連携

内容
1
乳児保育の理念と役割(1)乳児保育の理念と歴史的変遷(2)乳児保育の役割と機能
2
乳児保育の現状と課題(1)保育政策や関係法令(2)乳児を取り巻く現状と課題
3
乳児保育の現状と課題(3)多様な施設における乳児保育(4)子育て支援の場
4
3歳未満児の発達と保育内容(1)何故発達を学ぶのか(2)乳児の人への感受性
5
3歳未満児の発達と保育内容(3)胎児期から6か月未満児の発達と保育内容
6
3歳未満児の発達と保育内容(4)6か月から1歳3か月未満児の発達と保育内容
7
3歳未満児の発達と保育内容(5)1歳3か月から2歳未満児の発達と保育内容
8
3歳未満児の発達と保育内容(6)2歳児の発達と保育内容
9
3歳未満児の発達と保育内容(7)障がいと疾病
10
乳児保育の実際(1)計画の必要性(2)デイリープログラム
11
乳児保育の実際(2)保育課程に基づく指導計画の作成と観察・記録及び自己評価
12
乳児保育の実際(3)個々の発達を促す生活と遊びの環境
13
乳児保育の実際(4)保育者の役割(5)職員間の協働
14
乳児保育における連携(1)保護者とのパートナーシップ(2)関係機関との連携
15
まとめ(1)乳児保育の課題(2)筆記試験

【履修上の注意(含予習・復習)等】

1.次の授業までに,前回の授業の復習をすること
2.新聞などで乳児に関する記事を読むこと

【成績評価の方法と評価割合(%)】

 期末試験(60%)@BD,小レポート(20%)AC,コメントペーパー(20%) 計(100%)

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

随時プリントを配布します
○宍戸 健夫 (監修), 大阪保育研究所 (編集) (2004)「テキスト乳児保育 」フォーラムA

〇内閣府文部科学省厚生労働省(編) (2014)「幼保連携型認定こども園教育・保育要領 幼稚園教育要領 保育所保育指針(原本) 」チャイルド本社