【シラバス基本情報】

科目名 こどものこころの発達U<観察と分析>
担当教員 丸山 真名美
配当年次 4年
履修方法 選択  
開講時期 前期
授業形態 講義
単位数 2
備考  

【授業目標】

保育・教育活動の中で、こどもの姿を客観的に深く理解することができるようにすることが本講義の目的である。適切な保育・教育的関わりを行うためには、発達的な知識はもちろんのこと、個々の子どもや子ども集団についての正確な理解が必要である。個々の子どもおよび子ども集団を客観的に理解する手段として、本講義では、観察の方法・理論および、こども理解に有効な心理検査について学習する。

【到達目標】

@子どもを客観的に理解することの必要性を理解できる。 A観察の方法・理論を理解し、実施し、結果をまとめ、客観的な理解ができる。 B心理検査の種類と目的について理解し、正確に実施し、結果を読み取ることができる。 C観察の報告書を作成できることができる。 D心理検査の報告書を作成することができる。

【授業計画】

前半は観察法、後半に心理検査について取り上げる。観察法については小グループでの報告書検討を行う。心理検査については、グループにおいて心理検査を実施する。

内容
1
子どもを客観的に理解する必要性
2
観察の意義:なぜ観察の目的
3
観察法の種類@:各観察法の目的の理解
4
観察法の種類A:各観察法の方法
5
観察テーマの設定:問題の設定と方法
6
観察の準備と分析方法:記録用紙の作成とデータのまとめ方
7
観察の練習
8
観察の実習
9
観察事例報告:プレゼンテーションとディスカッション
10
心理検査の種類と目的
11
心理検査の結果のまとめ方と分析方法
12
知能検査:WISC−V
13
発達検査:K式発達検査
14
心理検査の実施
15
子ども理解の目的と方法についての総括

【履修上の注意(含予習・復習)等】

@毎時、予習課題と禅師の理解を確認するための復習課題を課す。
A毎時の内容の理解を確認するためのレポート課題を課す。
B観察及び心理検査の実習を行い、報告書の提出を課す。
Cグループ学習を行うので、協力的態度をもって講義に取り組むこと。

【成績評価の方法と評価割合(%)】

・期末試験(40%):子どもを客観的に理解する必要性の理解を確かめる論述式の記述試験を課す。@AB 
・毎時のレポート(30%):予習課題の確認、禅師の理解の確認、本時の理解の確認を毎回課す。@AB
・報告書(30%):観察事例報告書と心理検査報告書の提出を求める。CD

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

◎松浦均・西口利文 2008「心理学基礎演習Vol.3観察法・調査的面接法の進め方」ナカニシヤ出版 2,200円+税