【シラバス基本情報】
科目名 | こどもと地域社会 | |
担当教員 | 高橋 正教 | |
配当年次 | 2年 | |
履修方法 | 選択必修 | |
開講時期 | 後期 | |
授業形態 | 講義 | |
単位数 | 2 | |
備考 |
【授業目標】
こどもの育ちにとって地域社会がもっている意味と可能性について考察する。その際に、地域社会が変容してきた諸要因について、わが国の高度経済成長前後の社会構造の変化や新世紀前後の社会変動に視野を広げて理解する。そして、こどもと地域社会の関わりを考える前提としての基本理念と、地域における協同組織の取り組みの実際について学び、子育ち・子育てに関わる地域社会の可能性について検討する。
【到達目標】
小学校教諭の社会科の前提となる学習を行う科目であり、現代社会がどのような課題をもっているのかについての認識を自らの課題として自覚することが大きな目標である。現代社会についてリアルな認識をもつと同時に、その社会の中で子どもたちが受けている影響や問題状況、および、子育ち・子育て支援の必要性と課題についての認識を少しでも深めることが目標となる。
【授業計画】
ねらいに即して次のような15回の授業展開を構想している。
週 内容 1はじめに.「こどもと地域社会」の視角 2T.こどもの育ちとその社会的条件 (1) 子育ちをめぐる問題状況 3T.こどもの育ちとその社会的条件 (2) 家庭・家族の変容と子育ち・子育て機能 4T.こどもの育ちとその社会的条件 (3) 学校等子育て機関をめぐる状況と課題 5T.こどもの育ちとその社会的条件 (4) 家庭・学校を取り巻く地域社会の役割 6U.社会変動と子育ち・子育て環境 (1) 高度経済成長と子育ち・子育て環境 7U.社会変動と子育ち・子育て環境 (2) 新世紀の社会と子育ち環境 8U.社会変動と子育ち・子育て環境 (3) 子育ち・子育てと社会変動を理解する視点 9V.地域生活の前提としての基本的人権保障 (1) 文化的生存権の保障 10V.地域生活の前提としての基本的人権保障 (2) 人間的に働く権利の保障 11V.地域生活の前提としての基本的人権保障 (3) 多文化共同・連帯の権利 12W.地域社会における子育ち・子育ての基本構想 (1) 子育ち・子育てのための地域協同の組織化 13W.地域社会における子育ち・子育ての基本構想 (2) 地域における主体的な学びの条件と可能性 14X.学校教育・教師の課題と地域社会 (1) こどもの成長・発達に関わる学校・教師と地域社会 15X.学校教育・教師の課題と地域社会 (2) 学校文化と家庭・地域社会 (まとめ)
【履修上の注意(含予習・復習)等】
小学校社会科に関わる科目の位置づけがあるので、その点を意識しながらも、「こどもと地域社会」についての学習を通して、社会がどのように変化してきているのか、そのなかで、こどもや地域・家庭・学校はどのような影響を受けてきたのか、今後どのような可能性があるのかについて、各自の地元などを具体的にイメージして自ら社会の主人公としての自覚を持って考察することが求められる。また、授業中に配付する資料は、毎回の課題レポートの参考とするだけではなく、必ず一読し視野に入れておくことが必要である。
【成績評価の方法と評価割合(%)】
授業中に毎回課す課題によって評価する。
1〜14回までの課題記述が40点、最後の回の課題記述が60点となる。
評価の観点は、課題の意味についての正確な理解が40%、それに対する解答記述の論理展開が60%とする。
【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)
必要に応じて授業中にプリントを配布する。
必要に応じて授業中にプリントを配布する。