【シラバス基本情報】
科目名 | 児童家庭福祉 | |
担当教員 | 喜多 一憲 | |
配当年次 | 1年 | |
履修方法 | 選択 | |
開講時期 | 後期 | |
授業形態 | 講義 | |
単位数 | 2 | |
備考 |
【授業目標】
急激な少子高齢化が進行している現在、社会全体、とりわけ家族や子どもにも大きな変貌をもたらし、そのニーズに制度・政策が十分対応できなくなってきていた。そういう中で平成9年児童福祉法が大幅改正され、その後小幅の改正を重ねて、従来の児童福祉は少子化社会対応に伴い子ども・家庭福祉へと拡がりを持つようになってきた。 ここでの講義は、社会福祉の大きな流れの中での子どもと家族についての施策と援助について学習していく。これは子どもと家族のありようを理解し、子どもの権利保障と自立・自己実現へ向けての理念と施策を
【到達目標】
子どもと家族を取り巻く社会の諸問題についての基礎知識を身につける。 子どもの権利など児童家庭福祉の根本原則について理解する。 児童家庭福祉の仕組み(法律、制度、機関・施設)についての概要を把握する。 児童家庭福祉の学修を通じて、自らの問題意識に深まりや広がりが認められる。
【授業計画】
ほぼ教科書に従って進行する。前半は社会福祉や子どもと家族をめぐる状況を、「人間の尊厳」「生活」という視点からその問題点を探る、いわば理念と成り立ち等基礎的理解を図る。後半は、児童家庭福祉各分野の具体的政策展開とその問題点や課題等を中心に学修をすすめ、提言等(自分なりの意見)ができる力をつけたい。ついては随時資料等を提供するので、ノート、資料等をしっかりまとめること。
週 内容 1オリエンテーション、現代社会福祉における子どもと家族 2児童家庭福祉の理念と政策動向、 社会的養護・児童家庭福祉の考え方 3社会的養護、子どもの権利と「子どもの権利条約」 4児童家庭福祉の成立と展開 5児童家庭福祉の法体系と行政・ 財政 6児童家庭福祉を担う機関及び施設 7次世代健全育成と子育て支援 8保育問題と保育施策 9母子保健、ひとり親家庭と福祉施策 10児童養護問題と福祉施策―子どもの貧困 11児童虐待問題 12情緒・行動に問題のある子どもの福祉施策 13心身障がい児問題と福祉施策 14児童家庭福祉の専門職) 15まとめ・定期試験まとめ
【履修上の注意(含予習・復習)等】
毎時間、授業の理解度の把握や進行に資するため小レポート、感想・質問等を書いてもらい、それを出席票とする。日常的に新聞等で世の中の動きに注意を払い、それらを書籍等で確認しながら自分なりの意見としてまとめておくこと。テキストや参考文献等を予習・復習に活用すること。また「授業中の私語は人権侵害である。」ことを銘記すること。
【成績評価の方法と評価割合(%)】
授業内での小レポート30%(感性・理解)、定期試験60%(知識・思考・理解)、受講態度(意欲・態度)10%によって評価する
【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)
◎神戸賢次・喜多一憲編 『新選 児童家庭福祉<第2版>』鰍ンらい 2014年 必携のこと。
○2015年版「福祉小六法」鰍ンらい 2015年 (他社の「社会福祉小六法」でも可)
○浅倉恵一・神田ふみよ・喜多一憲・竹中哲夫編集代表「児童養護への招待」ミネルヴァ書房 2011年改訂12刷