【シラバス基本情報】

【授業目標】

　中学校学習指導要領解説-保健体育-の目標は「心と体を一体として捉え、運動や健康・安全についての理解と運動の合理的な実践を通して、生涯にわたって運動に親しむ資質や能力を育てるとともに、健康の保持・増進のための実践力の育成と体力の向上を図り、明るく豊かな生活を営むことができる」と示されている。そこで、中学校教諭免許状（保健体育）取得を視野に入れた本授業では、教科目標を達成を目指す教員としての保健および体育科教育学の専門的知識および、授業実践に結びつく知見を身につけることをねらいとする。

【到達目標】

�@中学校学習指導要領解説-保健体育-に示された保健体育の目標、学習内容が理解できる。 �A各分野および各領域の特性を生かした指導方法論や指導技術論が理解できる。 �B授業（学修）内容に関心をもち、積極的に参加できる。

【授業計画】

　前期は芹澤康子が体育分野を担当し、後期は上島久明が保健分野を担当する。

週	内容	週	内容
1	中学校における保健体育科、授業の進め方	16	保健科の教育法を学ぶ前に
2	体育科教育法とは何か−体育科教育の概念−	17	保健科教育の歴史から学ぶもの
3	体育科教育の変遷と体育科教育の今日的課題	18	教育課程における「保健」の位置づけ
4	保健体育科の目標及び体育分野の目標	19	保健科の目標とその独自性
5	体育分野の内容（領域と技能/態度/学び方）	20	学習指導要領に示される教育内容
6	体つくり運動の特性と授業づくり	21	保健科教育の教育内容と教材
7	器械運動の特性と授業づくり	22	授業づくりのコンセプト１(教師の役割)
8	陸上競技の特性と授業づくり	23	授業づくりのコンセプト２(協同的学び)
9	水泳の特性と授業づくり	24	保健科の授業づくり１(指導計画案の内容)
10	球技の特性と授業づくり	25	保健科の授業づくり2(指導案作成の留意点)
11	ダンスの特性と授業づくり	26	保健科の授業づくり3(指導者/学習者の視点)
12	武道、体育理論の特性と授業づくり	27	保健科の学習教材づくり（考え方/留意点）
13	体育科学習指導計画作成の留意点	28	保健科の学習教材づくり
14	学習評価（考え方/観点別評価/評価の実際）	29	保健科の授業研究と評価
15	体育分野のまとめ	30	保健分野のまとめ

【履修上の注意（含予習・復習）等】

　1.本科目は保健体育の教員免許状取得に必修の教職専門科目であり、3年次に行う教育実習（中学校）の実践　　的力量の基礎となる。教員採用試験の受験はもちろんのこと、教員免許状取得だけでなく卒業後に教職に就　　くことを目指す学生が履修すること。
　2.予習・復習を欠かさず行い、「中学校学習指導要領解説-保健体育編-平成20年9月」は繰り返し読んでおく　　こと。

【成績評価の方法と評価割合（％）】

　各分野について以下の内容で評価し、体育60％、保健40％を合計して評価する
＜体育分野＞ �@�A定期試験（50％）�@�A毎時の確認テスト（40％）�B挙手・発言：観察（10%）
　　　　　　　　定期試験では、再試験を行わない。
＜保健領域＞ �@�A定期試験（50％）�@�A�B個人レポートの内容及び授業中における関心･意欲･態度（50％）

【テキスト・参考文献】（テキスト◎、参考文献（推薦）○）

　◎文部科学省　「中学校学習指導要領解説−保健体育編−平成20年9月 」　東山書房

　適宜プリントを配付する。