【シラバス基本情報】

科目名 保育実習T<施設>
担当教員 喜多 一憲
配当年次 2年
履修方法 選択  
開講時期 通年(集中)
授業形態 実習
単位数 2
備考  

【授業目標】

 保育士資格取得のための必修科目であり、「保育実習T<保育所>」に続き2年次に修得する実習である。
 1.児童福祉施設(保育所以外)、その他社会福祉施設の養護を実践し、保育士として必要な資質・能力・技術
   を習得する。
 2.家庭と地域の生活実態に触れて、こども家庭福祉ニーズに対する理解力、判断力を養うとともに、子育て
   を支援するために必要とされる能力を養う。

【到達目標】

施設養護の仕事全般について流れを見通し、主体的に実習に取り組むことができる。  子どもの姿や職員の援助など、観察したことを適切に実習記録に表わすことができる。  施設の意義や施設保育士の役割について理解する。  保育者として、社会人としての基本的態度が身についている。

【授業計画】

 特別なニーズを抱えているこどもたちとの触れ合いと養護・援助の働きかけを通して、特別なニーズについて
理解すると同時に、すべてのこども・人間とのふれ合い・受けとめ合いの重要性と実際の対応について学ぶ実習
である。基本的に実質10日間(間に休みを1〜2日入れるので合計11〜12日間)、自宅から通うか、施設に宿泊するかどちらかの形で実施する。
 <実習の内容>
 1.実習施設について理解する。
 2.養護全般に参加し、養護技術を習得する。
   養護の一日の流れを理解し、参加する。
 3.こどもの個人差について理解し、対応方法を習得する。特に発達の遅れや生活環境に伴うこどものニーズ   を理解し、その対応方法について学ぶ。
   こどもの観察や関わりを通して、こどものニーズを理解する。
 4.援助計画を立案し、実際に実践する。
   援助計画を理解する。
 5.こどもの家族とのコミュニケーションの方法を、具体的に習得する。
   生活や遊びなどの一部分を担当し、養護技術を習得する。
 6.地域社会に対する理解を深め、連携の方法について具体的に学ぶ。
   記録や保護者とのコミュニケーションなどを通して、家庭・地域社会を理解する。
 7.子どもの最善の利益への配慮を学ぶ。
   子どもの最善の利益を具体化する方法について学ぶ。
   安全及び疾病予防への配慮について理解する。
 8.保育士としての職業倫理を具体的に学び理解する。
   職員間の役割分担とチームワークについて理解する。
 9.児童福祉施設等の保育士に求められる資質・能力・技術に照らし合わせて、自己の課題を明確にする。

【履修上の注意(含予習・復習)等】

実習前には、利用児童や施設についての基礎知識を身に着けておくこと。
施設側の指導や指示を十分に受けとめ、積極的に子どもたちと関わり実習を進めること。
観察や実践に基づき、実習記録をしっかりとつけて考察すること。

【成績評価の方法と評価割合(%)】

 実習施設による評価(60%)に加え、
 実習中に記録し実習後に提出される実習記録(40%)の記載内容に基づいて評価する。

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 「保育実習T指導」で適宜指示をする。また、以下の参考文献を熟読することを勧める。

○愛知県保育実習連絡協議会他編『保育士を目指す人の福祉施設実習』みらい