【シラバス基本情報】

科目名 道徳指導法
担当教員 松尾 博章
配当年次 1年
履修方法 選択  
開講時期 後期
授業形態 講義
単位数 2
備考  

【授業目標】

 本授業では、中学校学習指導要領−道徳編−に基づいて、道徳教育の歴史や目標、内容を学習し、道徳の時間(授業)を展開するための理論と実践力を身に付けさせることをねらいとする。具体的にはさまざまな道徳的価値を含む読み物資料の分析を行い、展開計画や板書計画を練って、指導のねらいに応じた学習指導案を作成することができるようにすることをねらいとする。

【到達目標】

@道徳教育のおおまかな歴史や目標を理解し、短い言葉で表現できるようにする。 A読み物資料を読んで、その中に含まれる道徳的価値や中心場面について話し合うことができるようにする。 B資料分析を元にして、学習指導案や板書計画を作成することができるようにする。

【授業計画】

 次の項目に従って授業を進める。毎時間の開始時に数名が自由課題として1分間スピーチを行う。毎時間の授業やスピーチの感想を提出する。随時レポート課題を与え提出を義務づける。

内容
1
道徳教育の意義…学習指導要領の総則から学習する。(レポート課題『中学校時代の道徳の授業』)
2
道徳教育の歴史と現状…歴史を学習し自らの道徳の授業を振り返ってレポートし、現状を学習する。
3
道徳教育の目標及び内容(1)目標…学習指導要領から学習する。
4
     〃     (2)内容の視点…4つの視点について学習する。
5
     〃     (3)内容指導の観点…24の観点について学習する。
6
道徳の授業(1)道徳の授業とは何かを考える。
7
  〃   (2)道徳教育の全体計画について学習する。
8
  〃  (3)資料について学習する。(レポート課題『生徒に話したい取っておきの話』)
9
模擬授業(1)学習指導案の作成の方法を学習する。
10
 〃  (2)仮想学習指導案@を作成する。
11
 〃  (3)研究授業の観察。…ビデオ視聴により授業観察をして、仮想学習指導案と対比する。
12
 〃   (4)仮想指導案Aを作成する。
13
 〃   (5)代表者による模擬授業と授業分析
14
道徳授業と人権尊重教育・・・人権教育の歴史と現状そして課題
15
まとめ(これからの道徳教育のあり方)と期末試験

【履修上の注意(含予習・復習)等】

・最初の授業までにテキストを購入し、必ず持参すること。
・教師になる強い意志を持って、授業で積極的に自らの考えを発言すること。
・予習として資料分析の作成課題が出された場合は、何度も読み込んで自分の意見を持って授業に臨むこと。

【成績評価の方法と評価割合(%)】

評価は期末試験(60%)@AB、毎時間の読み物資料の分析等(20%)AB、随時課題として出されるレポート及び学習指導案(20%)Bを合計して行う。

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 ◎『中学校学習指導要領解説 道徳編』 文部科学省
 ○講義用の資料を作成し、授業中に配布する。

 ○小寺正一・藤永芳純『三訂 道徳教育を学ぶ人のために』(世界思想社)
 ○横山利弘『道徳教育とは何だろうか』、『道徳教育、画餅からの脱却』(暁教育図書)