【シラバス基本情報】
科目名 | こどもの外国語活動指導法 | |
担当教員 | 本多 明子 | |
配当年次 | 3年 | |
履修方法 | 選択 | |
開講時期 | 後期 | |
授業形態 | 演習 | |
単位数 | 2 | |
備考 |
【授業目標】
小学校では外国語による4つの言語活動、即ち、聞くこと・読むこと・話すこと・書くことを通してコミュニケーションを図る基礎となる資質・能力を育成するため、本授業では、学習指導要領外国語活動の目標に沿って以下の4つの到達目標を達成し、小学校における外国語活動(中学年)・外国語(高学年)の学習・指導・評価に関する基本的な知識や指導技術を身につけることをねらいとする。
【到達目標】
@小学生を対象とする英語教育の方法論、諸外国の事情、ティーム・ティーチング、授業における小学生の行動などについて理解する。A文部科学省の英語教育方針及び英語教育の政策・意義・目標、そしてそれを取り巻く社会的状況を認識する。B児童の認知の発達と情緒を把握した上で、児童英語教育のためのカリキュラム開発と教材開発、教授法と指導技術、教師の役割、評価方法等について理解する。C指導案の作成と模擬授業、分析と検討を通して指導力を身につける。
【授業計画】
小学校外国語(英語)活動のあるべき指導法について、学習指導要領に記された目標に沿って理論と実践の両面から考察する。近隣の小学校における実践事例を収集・分析し、現実に即した模擬授業を計画・実施しつつ、コミュニケーション能力の育成に主眼を置いた小学生に相応しい指導内容と指導方法の開発を目指す。同時に、多文化共生をも視野に入れ、国際的視野に立って、異文化を積極的に受容していこうとする資質や態度を育てるための指導法を組み入れていく。
週 内容 1小学校の外国語活動の意義と目標、中学校以降の外国語教育へのつながり 2小学校の外国語教育の変遷と小学校学習指導要領(外国語) 3小学校の外国語活動の実際(1)「絵や図版等を利用した話す、聞くを中心とした授業」 4小学校の外国語活動の実際(2)「ゲームや歌等を利用した話す、聞くを中心とした授業」 5小学校の外国語活動の実際(3)「ストーリー・テリングを利用した読むを中心とした授業」 6小学校の外国語活動の実際(4)「ストーリー・テリングを利用した読むを中心とした授業」 7小学校の外国語活動の実際(5)「国語科や音楽科など他教科と連携した授業」 8ALTを想定したネイティブスピーカーとのティーム・ティーチングによる授業実践 9小学校外国語活動の学習指導計画案作成の留意点(年間指導計画と単元計画) 10外国語授業に必要な教材研究・作成(1)「様々なドリル教材を作る」※ICT機器・教材の活用を含む 11外国語授業に必要な教材研究・作成(2)「ストーリー・テリング」 12指導案のための単元作り(ティーム・ティーチングによる学習活動) 13小学校中学年を想定した模擬授業・評価(1)「ICT機器・教材の活用した授業」 14小学校高学年を想定した模擬授業・評価(2)「ALTとのティーム・ティーチングを想定した授業」 15児童や学校の多様性へ対応する授業展開例と外国語教育の学習評価
【履修上の注意(含予習・復習)等】
授業の中でも指導するが、辞書に記載している発音記号を理解しておくことが望ましい。
【成績評価の方法と評価割合(%)】
到達目標@ABCについての理解度を以下のとおり評価する。
@ABC学習指導計画案(40%)と模擬授業(30%)及び模擬授業等における評価レポート(30%)
【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)
◎文部科学省、「小学校学習指導要領解説 外国語活動編・外国語編」、開隆堂出版、2018
◎文部科学省、「We can」(文部科学省作成 小学校外国語活動指導教材)
◎文部科学省、「Hi friends!」(文部科学省作成 小学校外国語活動指導教材)〇Jeremy Harmer 「The Practice of English Language Teaching」, Longman ELT, 2015