【シラバス基本情報】
科目名 | 生化学実験 | |
担当教員 | 町出 充 | |
配当年次 | 2年 | |
履修方法 | 選択 | |
開講時期 | 後期 | |
授業形態 | 講義 | |
単位数 | 1 | |
備考 | A・Bクラス別開講 |
【授業目標】
この授業では、定量分析の基本として、分光光度計を用いて酵素活性の分析を行う。また基本的な定性実験であるゲル電気泳動により、試料中のたんぱく質の分離・検出を行う。これらを通じて実験の原理を理解し、実験実務のための基本操作を身につける。またレポート作成を通して、実験データの判読方法と基本的な研究レポートの書き方を身につける。
【到達目標】
@ たんぱく質の消化と吸収・代謝について、分析データを基に説明できる。
A 酵素反応の特徴について、反応速度のデータを基に科学的に説明できる。
B 定量実験と定性実験の基本的な作業を理解し、効率的・安全に精密・正確な実験ができる。
【授業計画】
・ 教科書及び実験計画の配付プリントにより、説明及び実験を行う。 実験に先立って毎回、実験の原理及び
手順について約30分〜1時間説明する。
・ 第1週の授業は、A, B班合同で行い、その後のスケジュールの説明なども行う。
週 内容 1生化学実験手技の基礎及び実験レポートの書き方 2タンパク質の分離・検出法(1)ゲル電気泳動とは? 3タンパク質の分離・検出法(2)ゲル電気泳動によるタンパク質分子の分離 4タンパク質の分離・検出法(3)ゲル染色によるタンパク質分子の検出とデータ評価法 5酵素反応の測定(1)分光光度計による濃度測定 6酵素反応の測定(2)酵素の反応速度と基質濃度の関係 7酵素反応の測定(3)酵素反応の阻害様式を知るための実験とデータ評価 8課題の検証 9 10 11 12 13 14 15
【履修上の注意(含予習・復習)等】
○毎回作業前に事故防止のための注意事項を説明する。注意を聞いていない場合や守らない場合は、周囲の安全のために退室を命じることがある(欠席とする)。○実験用白衣を用意すること(ゴム手袋、マスクは提供する)。○授業での配付資料は、配付回での授業以外で配付しない(欠席する場合は出席者に取り置きを依頼するなどして入手すること)。
※ 前年度にレポート提出の不足・不正などで不合格になった者の再履修特例は認めない。
【成績評価の方法と評価割合(%)】
・ 全授業回に参加 (10%)
・ レポート評価点 (30%)
・ 期末の筆記試験 (60%)
※1. レポート未提出の場合は授業に不参加として扱う。
※2. 再履修特例で履修する学生は、期末筆記試験(100%)だけで評価する。
【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)
◎薗田 勝 編「栄養科学イラストレイテッド 生化学」羊土社(生化学Iの教科書)
◎配付資料○木本 幸一、後藤 潔 編著 『三訂 生化学』(建帛社)(旧・生化学の教科書)