【シラバス基本情報】
科目名 | 野外活動・指導法<夏期野外活動> | |
担当教員 | 平田 裕一 | |
配当年次 | 1年 | |
履修方法 | 選択必修 | |
開講時期 | 前期(一部集中授業) | |
授業形態 | 講義及び実技 | |
単位数 | 2 | |
備考 |
【授業目標】
本授業では、授業時間内での事前学習(含む準備)と4泊5日の学外実習で構成する。特に学外実習では、1)テント生活を基本としたシンプルな野外生活体験、2)ネイチャーゲームやイニシアティブゲームによる指導体験学習、3)グループごとで計画・実践する登山・サイクリング等の野外活動を行う。
本授業は、これらの活動を通じて、野外活動の指導者として必要とされるリスクマネジメント能力、自然環境と人間行動の関連、そして、授業に関わる多くの人々との対人関係のあり方を身につけることをねらいとする。
【到達目標】
@ 自然の中でも夏季の気象(降雨・台風など)の仕組みを理解し、その安全対策を理解することができる。
A 野外生活体験を通じて、火おこし・ロープワーク等の防災時を想定した技術を習得できる。
B 自然理解、並びに対人理解を促す指導法を習得できる。
C 登山・サイクリングを安全に実施するための指導方法を習得できる。
D 実習での集団宿泊的活動から組織運営、他者・自己理解を行うことができる。
【授業計画】
本授業は、前半は学内での講義・実技・演習を実施し、夏期休業期間中に、学外での講義・実技を宿泊形式で実施する。
週 内容 週 内容 1野外活動I指導法の概要説明 16実技「火熾し、刃物の取り扱い方」 2講義「野外活動概論」 17実技「イニシアティブゲーム指導体験学習」 3講義「野外生活と日常生活との対比」 18実技「ネイチャーゲーム指導体験学習」 4講義「ティンバートップ分校の一年」 19演習「指導体験学習発表会の開催方法」 5講義「北海道家庭学校の教育」 20講義「登山計画と準備」 6講義「少年達の航海」 21実技「パノラマ台登山」 7講義「野外活動でのリスクマネジメント」 22講義「サイクリングの計画と準備」 8実技「読図」 23実技「サイクリング」 9実技「登山コースの比高断面図作成」 24演習「実践活動報告会の開催方法」 10実技「ロープワーク」 25実技「キャンプファイヤーの指導展開」 11演習「実習の組織運営・班構成・役割」 26実技「用具のメンテナンス方法の実践」 12演習「食糧計画」 27演習「思考(自然)」 13演習「野外生活用具の取り扱い方」 28演習「思考(他者との関わり)」 14実技「野外生活環境作り(テント設営他)」 29演習「思考(自分)」 15実技「環境に優しい食事作り」 30講義「安全な野外活動の指導法のまとめ」
【履修上の注意(含予習・復習)等】
実習に参加するに当たっては、別途諸経費が必要となる。
授業中に資料を配付するため、受講者はA4判サイズのファイルを準備する。
受講に当たって、「安全・救急法」を学習することが望ましい。
【成績評価の方法と評価割合(%)】
事前学習時のレポート課題(20%)を提示する。その他、授業内、及び、野外活動実習後に「野外活動I指導法
(含実習)」全般に関わる知識・技術に関する筆記試験(中間試験20%、最終試験50%)を実施し、さらに、実習中のノートの記述状況(10%)を評価に加え、その合計によって評価する。
なお、レポート課題並びに実習中のノートの記述に関する評価方法は、授業時に説明する。
【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)
◎(公社)日本キャンプ協会『キャンプ指導者入門』