【シラバス基本情報】

【授業目標】

　管理栄養士は、健常人の食事のみならず、病院やその他の医療施設においてチーム医療のコメディカルの一員として、患者さんの病状に対応した食事指導及び献立作成等の役割を担う。講義を通じて主要な消化器系疾患の病名を知り、その症状、検査結果、治療法を学ぶ。

【到達目標】

　消化器系の重要な病名を鑑別し、それぞれの病気に適した食事指導ができる。

【授業計画】

　テキストおよび参考文献からの話題を提供しつつ、毎回パワーポイントを用いた講義で、プリントも配付します。

週	内容
1	食道疾患：食道がんと大腸癌の病理診断基準と鑑別診断
2	胃疾患：ピロリ菌の感染症の検査方法。胃がんの診断基準について説明する。
3	膵臓疾患：急性膵炎と慢性膵炎の診断と治療
4	消化管ホルモン
5	糖尿病（１）：I型糖尿病とII型糖尿病の鑑別診断
6	下痢症（セリアック病、消化不良、乳糖不耐症）
7	消化管免疫（1）：M細胞から樹状細胞への抗原提示、小腸になぜ癌がないのか？
8	消化管免疫（2）：MHC クラスI、　MHCクラスIIによる抗原提示
9	過敏性腸症候群、虚血性大腸炎
10	黄疸
11	ウイルス性肝炎
12	アルコール性肝炎
13	糖尿病（2）治療薬のまとめ
14	膵臓疾患：慢性膵炎及び膵臓癌
15	まとめ

【履修上の注意（含予習・復習）等】

　臨床医学総論では、２年生前期で開講する病理学の知識が基盤になるので、解剖学と合わせて復習を十分にしておくこと。
　毎回小テストを課して、前週の内容の理解を確認する。復習して不明な点があれば、小テスト前までに積極的に質問すること。
　

【成績評価の方法と評価割合（％）】

　毎週レポートを提出する。レポートの評価と期末試験の成績の総合点で80点以上で優、80％未満70％以上で良、70％未満60％以上で可とし、それ60点未満は不合格とする。

【テキスト・参考文献】（テキスト◎、参考文献（推薦）○）

　◎「病気がみえる」シリーズ（１）消化器　MEDIC MEDIA

宮坂昌之「免疫と『病』の科学-----慢性炎症とは何か-----」　講談社　ブルーバックス　（2年病理学・臨床医学総論、3年臨床医学各論と共通）
シッダールタ・ムカジー「がん----- 4000年の歴史-----」早川書房　文庫　（2年病理学・臨床医学総論、3年臨床医学各論と共通）