【シラバス基本情報】
科目名 | 野外活動・指導法<冬期雪上活動> | |
担当教員 | 平田 裕一・福冨 優 | |
配当年次 | 2年 | |
履修方法 | 選択必修 | |
開講時期 | 後期(一部集中授業) | |
授業形態 | 講義及び実技 | |
単位数 | 2 | |
備考 |
【授業目標】
本授業は、授業時間内で冬季雪上活動の事前学習(含準備)と5泊6日の学外実習で構成する。特に、学外実習では、自然の中で、クロスカントリースキー(以後、XCスキー)や雪上生活体験活動を通じて、1)雪山という自然環境を理解する、2)雪上泊体験の基礎的な知識と技術を学ぶ、3)青少年教育施設を利用する中で社会教育施設の機能を学習する、4)授業に関わる多くの人々と交流することで自己を拡げることを目的として実施する。これらの活動を通じて、雪上でのリスクマネジメント能力、冬の自然理解、他者・自己理解の向上が行える。
【到達目標】
@ 自然の中でも冬季の気象(降雪・積雪)の仕組みを理解することができる。
A 冬季の気象・現象による身体的な影響を知ることで、その対策を理解することができる。
B 読図・コンパスワークを理解し、実際に活用することができる。
C XCスキーを始めとする雪を活用した活動の技術を習得することができる。
D 実習での集団宿泊的活動から組織運営、他者・自己理解を行うことができる。
【授業計画】
本授業は、以下のように、前半は学内での講義・演習を実施し、その後、学外での講義・実技を宿泊形式で実施する。
週 内容 週 内容 1野外活動・指導法<冬期雪上活動>の概要説明 16演習「雪上活動の個人装備」 2講義「雪の特性と雪上活動」 17実技「雪上生活空間作り(テント設営)」 3講義「降雪のメカニズム」 18実技「雪上生活空間作り(イグルー設営)」 4講義「寒冷による身体症状とその対策」 19実技「雪中泊体験」 5講義「スキー場での雪崩事故の実際」 20実技「XCスキーの基礎技術(歩行・停止)」 6講義「雪崩の発生要因とその対策」 21実技「XCスキーの応用技術(登行・滑走)」 7講義「雪山岳遭難の実際とその要因」 22実技「XCスキーと読図&コンパス」 8講義「雪上活動のリスクマネジメント」 23実技「XCスキーワンディハイキング」 9講義「読図の行い方」 24実技「雪像創作活動」 10講義「コンパスの使い方」 25実技「雪のシアター作り」 11講義「ツアーコースの比高断面図の作成」 26実技「雪上レクリエーションの指導学習」 12演習「実習時での組織運営・班編成・役割」 27演習「活動発表会」 13演習「実習用具の点検・確認」 28演習「思考(自然・仲間・自分) 14演習「雪上活動の食糧計画」 29実技「用具のメンテナンス方法の実践」 15演習「雪上生活空間の創作」 30講義「雪上活動の安全な指導展開のまとめ」
【履修上の注意(含予習・復習)等】
実習に参加するに当たっては、別途諸経費が必要となる。また、授業毎に資料を配付するため、受講者はA4ファイルを用意する。本授業を選択するに当たり、「安全・救急法」を履修しておくことが望ましい。
【成績評価の方法と評価割合(%)】
事前学習時のレポート課題(20%)と学外実習期間中に実施する雪上活動全般に関わる知識・技術に関する筆記試験(中間試験20%・最終試験50%)、実習中のノートの記載状況(10%)を実施し、その合計によって評価する。
なお、レポート課題の評価、及び、実習中のノートの記載状況の評価基準は、授業内で説明する。
【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)
資料を作成し、授業中に配付する。