【シラバス基本情報】

科目名 こどもと外国語
担当教員 松崎 邦守
配当年次 3年
履修方法 選択必修
開講時期 前期
授業形態 演習
単位数 2
備考

【授業目標】

 学習指導要領外国語編の目標と内容を理解した上で、母語である日本語を習得している段階にあるこどもたちが外国語(英語)を使って相手とコミュニケーションができる楽しさや、ことばの大切さを感じることができるようにするためには、何をどのように、こどもたちに伝えていけば良いのかについて理解する力を高めることを目指す。

【到達目標】

 @ 小学校における外国語の授業を担当するために必要な実践的英語運用能力を身につける。
 A 外国語に触れることにより、こどもたちにその言語や文化について、理解を促すことができる力を身につ
  ける。

【授業計画】

 こどもの発達過程を考慮に入れながら外国の言語について理解を深めることを通して、日本の言語や文化との違いを理解し、それを実際に英語で表現できる力を身につける。言語習得過程において日本語を母語とするこどもは、表現上の誤りをしながら日本語を習得していくが、同じような特徴が英語を母語とするこどもにも見られる。このような段階を経ながら、こどもは言語を習得していくことを理解しつつ、英語という言語を多角的に理解し考察する。

内容
1
こどもにとって外国語とは
2
外国語の言語習得過程
3
小学校における外国語の実際
4
第二言語習得の基礎的理解(1)「第二言語習得理論と言語と音声」
5
第二言語習得の基礎的理解(2)「音声から文字への学習発展プロセス」
6
外国語習得における音声認識
7
外国語習得における言語知識(語彙力、文構造、文法等)
8
授業実践に必要な外国語力と知識(1)「外国語を聞く」
9
授業実践に必要な外国語力と知識(2)「外国語を話す」
10
授業実践に必要な外国語力と知識(3)「外国語を読む」
11
授業実践に必要な外国語力と知識(4)「外国語を書く」
12
児童文学作品(絵本、歌や詩など)による外国語学習「聞く、読む、話す、書く」
13
日本の文化を紹介する外国語表現「聞く、読む、話す、書く」
14
異文化理解と言語コミュニケーション・非言語コミュニケーション
15
国語科や他教科と連携したこどもの外国語習得
別途定期試験を実施する。

【履修上の注意(含予習・復習)等】

 総合的な英語力を高めようとする意欲ある学生を期待する。

【成績評価の方法と評価割合(%)】

 到達目標@Aについて、以下のとおり評価する。
 @A期末試験(50%)と各授業におけるレポート(50%)

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 文部科学省「小学校学習指導要領解説 外国語活動編・外国語編」、開隆堂出版、2018

 適宜指示する。必要に応じて資料を配付する。