【シラバス基本情報】

科目名 情報応用演習(含統計処理)
担当教員 前野 博
配当年次 1年(スポーツ)
履修方法 選択
開講時期 後期
授業形態 演習
単位数 2
備考

【授業目標】

 本講座は「情報基礎演習」で学んだ内容を礎とし、さらに応用発展させるものである。ここでは、機器・ソフトの使いこなしよりも着眼力や論理的思考の上で実際にコンテンツを制作し、それらを積極的に楽しく表現できること、さらには、意欲をもって伝えることを重視する。したがって、ツール等の操作説明よりも各々が手を動かしながら工夫を行う機会を多く設ける。理解を促す情報構成の方法や、今後の社会でのAI援用の可能性を鑑みたデータ生成や倫理的規範などについても考え、社会力・当事者力薫育の場として位置付ける。

【到達目標】

 @ 活用目的に応じたデータの作成や分析が行える。
 A 伝えたい内容、目的に応じた静止画の作成や編集・加工が行える。
 B 伝えたい内容、目的に応じた動画の作成や編集・加工が行える。
 C WWWを構成する基本的な技術、仕組みが理解できる。
 D 上記A〜Cを効果的に用いた基礎的な提示用データの企画や作成、評価が行え、それらに関する情報発信が行える。

【授業計画】

 初回授業時にクラス合同で授業を行い、クラスごとの授業内容について説明する。その後、内容に基づいたクラス分けを行う。各クラスにおいて学修内容は異なり、各担当教員の専門性を活かした内容を学ぶが、本講座では主にグラフィックス、アニメーションを含む動画、VR画像、PowerPoint、WWWなどについて学ぶ。一部コンテンツ作成においては生成型AIを試用する場合もあるが、利用にあたっては著作権や倫理面での配慮について予め学修する。

内容
1
オリエンテーションとクラス分け:講義内容の説明、受講上の注意、クラス配当
2
データの分析 ― 1:基礎統計量、グラフの復習
3
データの分析 ― 2:母平均の差の検定の復習、多変量解析等
4
描いて表す:ペイントソフトによる描画、GIFアニメーションの作成、画像の合成
5
動きで表す 1:ストーリーボード作成、素材の準備
6
動きで表す 2:動画の編集、画面効果、データフォーマット
7
メタコンテンツ:AI援用と画像生成、著作権御世及び倫理
8
空間の表現:ステレオグラム、VR画像
9
分かりやすく見せる 1:企画、画面構成、素材の準備、スライドの作成(Power Point使用)
10
分かりやすく見せる 2:スライドの作成(続き)、図表の挿入、画面効果
11
プログラミング 1:Scratchを使用したプログラミング 、フローチャート
12
プログラミング 2:条件分岐を含むプログラミング
13
WWWを使用した表現 1:WWWの仕組みとデータ構成、Webサイト企画
14
WWWを使用した表現 2:コンテンツの配置とリンク、データのアップロード
15
成果発表、本講座全体の振り返り

【履修上の注意(含予習・復習)等】

 「情報基礎演習」の学修内容を修得していること。
 必ずクラス分けで配当された教員・教室で受講すること。もし、パソコン常設ではない教室に配当された場合
毎回必ずネットワーク接続可能なパソコンを持参すること。
 作成したデータの保存に使用するので、USBメモリを必ず持参すること。
 毎回の実習内容を積み重ねて新たな内容へとつなげていくため、やむを得ず出席できなかった場合、その範囲を自ら学習し、不明点は教員にメール等で質問するなどしながら課題制作を進めた上で、次回の講義に臨むこと。<←重要>

【成績評価の方法と評価割合(%)】

 評価は、最終課題(試験)で提出する成果物60%、各段階で提出する成果物30%、授業への取組状況10%を合計して行う。なお各課題とは、本授業で出題される課題(宿題を含む)の実施状況である。授業への取組状況とは、授業内の設問に対する実施・回答内容等である。

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 ◎GAKKAN net Courtに記載した説明を参照するほか、適宜プリント、データファイル等を配付する。

 ○『実践 情報リテラシー』(前野博編著、同友館)。
 ○『Excelでやさしく学ぶ統計解析』(石村貞夫他著、東京図書)