【シラバス基本情報】
| 科目名 | スポーツ衛生学 | |
| 担当教員 | 後藤 英之 | |
| 配当年次 | 4年 | |
| 履修方法 | 選択 | |
| 開講時期 | 後期 | |
| 授業形態 | 講義 | |
| 単位数 | 2 | |
| 備考 | ||
【授業目標】
衛生学は人とそれを取り巻く環境をもとに人類の健康と長寿を保つ方法を明らかにする学問である。人々が健康を維持し、スポーツ活動をする上で、適切な衛生環境を維持し、スポーツ損傷や疾病を予防し、コンディションを整えスポーツ活動時に最良の状態を保つことは重要である。
本講義ではスポーツにおける体調管理、感染対策およびその対応方法について学び、人々の健康増進およびスポーツ活動を支援するための技術を習得する。
【到達目標】
@ スポーツ活動における体調管理の重要性について理解できる。
A 免疫と生体防御機構について理解できる。
B 感染予防対策に対する衛生学的アプローチについて理解できる。
C 感染予防行動、感染予防のための手技が実践できる。
D スポーツ活動、大会運営における感染予防対策の計画、立案ができる。
E 女性アスリート、成長期アスリートに対するコンディショニングを理解できる。
【授業計画】
「スポーツ衛生学」では、以下の項目を中心に詳説する。
週 内容 1アスリートのコンディショニング −スポーツ活動における体調管理− 2感染症とは −感染、伝播、発症のメカニズム− 3病原微生物 −ウイルス、細菌、真菌、原虫・蠕虫感染− 4パンデミックの歴史 5免疫と生体防御機構 6スポーツと免疫 7スポーツ活動における健康障害 −環境要因− 8スポーツ活動における健康障害 −個人の要因− 9アスリートに必要な感染予防対策 −個人の行動と健康管理− 10スポーツ活動における感染予防対策 −集団行動・課外活動・大会運営− 11感染予防手技の実際 −清潔・不潔操作− 12女性とスポーツ −3主徴、美容と衛生の問題・メイク・ファッションなど− 13スポーツにおける多様な性のあり方 14TVゲームとスポーツ障害 15定期テストと解説(補講期間に実施)
【履修上の注意(含予習・復習)等】
「スポーツ衛生学」では、記憶すべき必須知識の分量が多いため、講義の聴講のみでは知識の定着が困難である。したがって、講義内容の復習など、日々の地道な学習の積み重ねが大切である。
小テスト・レポート課題として提示したテーマに関しては、授業中に考察する時間を設け、授業内容への理解度を深め、知識の定着を促す。「対面授業と遠隔授業を組み合わせた授業を行う場合がある」
★ヘルスエクササイズ・スポーツプロデュース・スポーツコーチング:選択
【成績評価の方法と評価割合(%)】
@ 授業内の小テストなど(50%)で授業内容@ABCDEの理解度を評価する。
A 期末試験(50%)で授業全体@ABCDEの理解度を評価し、それらを合計して評価する。
【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)
〇 休み時間の微生物学 第2版 (休み時間シリーズ) 北元憲利(著) 講談社
○ はじめの一歩のイラスト感染症・微生物学ーはじめて学ぶ人のための目で見る教科書ー本多武司(編) 羊土社
○ 初めの一歩は絵で学ぶ 微生物学 細菌・ウイルス・真菌の生態と感染症 杉田隆(著) じほう
○ 感染制御の基本がわかる微生物学・免疫学 増澤俊幸(著) 羊土社
○ 微生物学(栄養科学イラストレイテッド) 大橋典男(著) 羊土社○ イラストでわかる微生物学超入門:病原微生物の感染のしくみ 齋藤光正(著) 南山堂
○ わかりやすい微生物・感染症学 青木真、佐竹幸子、柴田清(著) ヌーヴェルヒロカワ
○ ベーシック薬学教科書シリーズ15「微生物学・感染症学」土屋友房 編 化学同人
○ やさしい微生物学 関水和久編著 廣川書店
○ シュロスバーグの臨床感染症学 メディカルサイエンスインターナショナル