【シラバス基本情報】

科目名 専門演習
担当教員 村本 あき子
配当年次 3年
履修方法 必修
開講時期 通年
授業形態 演習
単位数 4
備考

【授業目標】

 卒論のテーマは「相手に伝わる保健指導・栄養指導」である。生活習慣病の予防及び改善を目的とした保健指導においては、対象者の個別性を重視して、生活習慣の改善に重点を置いた指導を行う。保健指導・栄養指導の主要な担い手となる管理栄養士に求められる、対象者の行動変容を促す技術の習得を目標とする。

【到達目標】

 おもに前期では、高血圧や脂質異常症、糖尿病、メタボリックシンドローム、動脈硬化性疾患等の生活習慣病と、肥満者における体重管理の考え方や食事・運動に関する行動目標の立案方法、行動変容ステージモデル等について説明できるようにする。並行して文献検索の方法も習得する。後期では、具体的な保健指導事例を用いて「相手に伝わる保健指導力・栄養指導力」を養う。

【授業計画】

 おもに前期では、下記の内容について輪読会形式で発表会を交えて進めていく。後期では、具体的な事例を題材として、対象者あるいは指導者の役割を互いに演じることによって模擬の保健指導を実施し、対象者の行動変容に繋がる支援の方法を学習する。

内容
内容
1
文献検索方法
16
飲酒に関する行動目標
2
日本人の死因と平均寿命、健康寿命
17
行動変容ステージモデル
3
高血圧
18
保健指導の評価
4
脂質異常症
19
具体的な支援事例を用いた保健指導について
5
糖尿病
20
保健指導事例(1)
6
脂肪性肝疾患
21
保健指導事例(2)
7
高尿酸血症
22
保健指導事例(3)
8
メタボリックシンドローム
23
保健指導事例(4)
9
動脈硬化性疾患(冠動脈疾患)
24
保健指導事例(5)
10
動脈硬化性疾患(脳血管疾患)
25
保健指導事例(6)
11
肥満者における減量目標
26
保健指導事例(7)
12
食事に関する行動目標
27
保健指導事例(8)
13
間食に関する行動目標
28
保健指導事例(9)
14
運動に関する行動目標
29
保健指導事例(10)
15
まとめおよび試験
30
まとめおよび試験

【履修上の注意(含予習・復習)等】

 各自の研究テーマに関係する文献検索を行い、背景となる先行研究を分析する作業を進める。文献検索と並行して模擬の保健指導を実施し、定期的にプレゼンテーション発表をする。対面授業と遠隔授業を組み合わせた授業を行う場合がある。積極的に討議に参加する姿勢を求める。

【成績評価の方法と評価割合(%)】

 前期、後期とも、問題点の整理及び文献検索と、問題点の理解度をプレゼンテーションの内容からABCDで評価する。

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 ◎坂根 直樹「保健指導・栄養指導に役立つ キーワードと理論で磨く伝える力」中央法規
 ○「病気がみえる vol.3 糖尿病・代謝・内分泌」第5版 MEDIC MEDIA