【シラバス基本情報】

【授業目標】

　こどもと人権に関わる様々な問題状況とその基本的な理解の上に、人権保障のための教育のあり方について学んでいく。
　こどもの人権及び様々な人権問題の現実を知り、人権に関する知識を深め、教育活動としてどのように取り扱うのかを考察していく。そして、人権に関する学習を通して、学生自身の人権意識を自ら問うことが、この授業の主要なねらいである。

【到達目標】

　�@　こどもを取り巻く人権侵害の実状について理解を深める。
　�A　人権教育の様々な実践について学び、授業方法を理解した上で、授業に生かせるようにする。
　�B　自らが人権教育の実践主体としての人権感覚をもち、実践していく力量を備えることをめざす。

【授業計画】

　こどもと人権については様々な課題があるが、本授業では、多様な人権を尊重するための今日的視点、こども自身の抱える人権問題とその背景を考察していく。
　人権教育の実例を学び、自ら調べた人権教育について実践的に考察していく。
　授業ではビデオ映像や新聞記事等を使用し、こどもに関わる人権に関する問題、課題についての学習を行う。

週	内容
1	オリエンテーション　授業の進め方、評価、人権とは何か
2	世界人権宣言
3	SDGsと人権
4	ステレオタイプ、差別と偏見−伝染病の事例−
5	こどもと人権　こどもの権利条約
6	人権感覚のある教師
7	課題演習1　こんなときどうする?
8	課題演習2　こんなときどうする?
9	課題演習3　こんなときどうする?
10	ジェンダー平等、障害者
11	多様性と性的少数者　同性婚
12	部落差別問題−小中学校の教科書の記述から学ぶ−
13	インターネットと人権−いじめの事例−
14	拉致問題、外国人差別の問題−ヘイトスピーチの事例−
15	人権教育の総括まとめと記述式試験

【履修上の注意（含予習・復習）等】

　・　毎回異なる人権に関するテーマをもって授業を進めていく。毎回、授業の終わりに、授業内容についての
　　意見・感想等を課すので、積極的に取り組むこと。
　・　小学校における人権に関する授業を行うことを想定し、自ら授業実践をしていくという自覚をもって学ぶ
　　こと。

【成績評価の方法と評価割合（％）】

　・　毎回の授業で「本日の学び(意見・感想等)を出題して評価する（70％）
　・　15回目の授業で、人権教育全体に関する記述式試験を課す（30％）
　・　評価は、こどもと人権に関わる理解と、どれだけ人権問題を自分の問題として捉えているかについて、総合的に評価する。

【テキスト・参考文献】（テキスト◎、参考文献（推薦）○）

　◎毎回の授業で、教材プリントを配布する。

　〇講義の中で、適宜、紹介する。