【シラバス基本情報】

科目名 教科教育法<家庭>
担当教員 原田 悦子
配当年次 4年
履修方法 選択
開講時期 前期
授業形態 演習
単位数 2
備考

【授業目標】

 子どもと家庭でとりあげていた基本的教科内容の事項をふまえた上で、小学校児童の学習実態や生活実態を考慮し、教科の指導のあり方について実践的に考察する。NHK for school「カテイカ」やデジタル教科書、パワーポイント等ICTの活用方法を模索する。模擬授業を通して授業スキルや指導方法の理解と授業設計力を身につける。

【到達目標】

 @ 小学校家庭科教育の課題と内容について、教材研究ならびに指導・評価方法を検討し、授業の設計力を身
  につける。
 A 模擬授業の実践と観察により、小学校家庭科に必要な教育実践力を身につける。

【授業計画】

 家庭科の学習指導要領に示された内容をもとに、小・中学校で家庭科授業を担当した経験を活かし、実例を紹介したり児童用教科書を活用したりしながら、学習指導案の書き方について実例をもとに解説する。各個人の作成した学習指導案をもとにグループの学習指導案を作成し、模擬授業を行い、授業分析を行う。模擬授業後に模擬授業で学んだことを情報共有し、小学校家庭科に必要な授業設計力や教育実践力を探究していく。

内容
1
オリエンテーション:授業のねらい及び進め方、評価について
2
授業づくりと学習指導案の作成方法(1):示範授業「契約」、学習指導案の作成と留意点
3
授業づくりと学習指導案の作成方法(2):グループの学習指導案を作成
4
授業づくりと学習指導案の作成方法(3):板書計画、教材・教具準備、シミュレーション
5
学習指導案による模擬授業(1):教材・教具の検討と振り返り(前段 題材を決める)
6
学習指導案による模擬授業(2):教材・教具の検討と振り返り(指導の構想)
7
学習指導案による模擬授業(3):教材・教具の検討と振り返り(導入)
8
学習指導案による模擬授業(4):教材・教具の検討と振り返り(展開)
9
学習指導案による模擬授業(5):教材・教具の検討と振り返り(グループ活動)
10
学習指導案による模擬授業(6):教材・教具の検討と振り返り(ICT活用情報機器の活用)
11
学習指導案による模擬授業(7):教材・教具の検討と振り返り(ICTの活用と学習カード)
12
学習指導案による模擬授業(8):教材・教具の検討と振り返り(ICTの活用と板書)
13
学習指導案による模擬授業(9):教材・教具の検討と振り返り(ICTの活用とまとめの工夫)
14
学習指導案による模擬授業(10):教材・教具の検討と振り返り(ICTの活用と振り返り)
15
まとめの小論文(授業改善、模擬授業での学び)

【履修上の注意(含予習・復習)等】

 本教科は、社会情勢や他教科と大いに関連する教科である。その為、日頃から積極的に書籍を読んだり、報道に触れたりして、教材研究に努める。受講の際は、小学校教員を目指す者としての自覚を持って臨むこと。

【成績評価の方法と評価割合(%)】

 到達目標@Aについて、以下のとおり評価する。
 まとめの小論文(30%)、個人作成の学習指導案(10%)、グループの学習指導案(10%)
 模擬授業への参加(10%)、話し合いへの参加(10%)、振り返りカードの記入(10%)、授業分析(20%)

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 適宜、参考文献を紹介する。必要に応じて資料を配付。
 ◎『わたしたちの家庭科5・6』 開隆堂出版
 ○『小学校学習指導要領解説 家庭編』 文部科学省

 〇小学校家庭科の教科書5年〜6年  
 適宜、参考文献等を紹介する。