入学時の期待と不安



「スポーツに携わる」という将来の目標を叶えるために、至学館大学への進学を決めました。 私はアスレティックトレーナーの資格を持っているのですが、食事や栄養の側面からアスリートをサポートするスポーツ栄養の分野にも興味があり、大学で専門的に学んで自分の武器を増やしたい、と考えたことも大きな理由でした。 入学前は調理経験の少ない自分が授業や実習について付いていけるのか不安でした。 ただ、至学館大学には学内アスリートを支援する「スポーツ栄養サポートチーム(SNST)」という部活動があり、座学で得た知識を実践の場でアウトプットできる環境が整っていることへの期待感の方が大きかったです。




成長を実感した体験



入学後はSNSTの活動に力を注ぎ、3年次には副主将として約100名の部員をまとめました。 活動に対するモチベーションには部員で温度差があり、全員の意識を同じ方向に向けるのは想像以上に大変でした。 また同じタイミングで部の組織体系が刷新されたこともあり、時には顧問と部員の板挟みになることも・・・。 試行錯誤を繰り返し、円滑に活動を進める方法を模索する中で学んだのはコミュニケーションの重要性。自分の考えを押し付けるのではなく、他者の意見や立場を理解して接するように心がけることで、「周りの人が幸せになるためには何が必要か?」という視点でものごとを考えられるようになりました。




社会人に向けての抱負



私が就職する企業は、アスリートに限らず、幅広い層をターゲットにした多様な形態の飲食店を展開しています。 至学館大学で学んだ4年間で、栄養とトレーニングは切り離せない関係にあると実感したので、まずは現場で調理スキルを磨き、貪欲に知識を得ながらステップアップしていきたいと思っています。 そして将来は起業をして、栄養とトレーニングを掛け合わせた新しいサービスや、食を通してアスリートをサポートする環境を創り出すことが目標です。 実現させるためには人脈を広げ、経営について学ぶことも大切だと考えているので、視野を広く持って自分の強みを増やしていきたいと思います。




大学生活を振り返って



栄養科学科の授業・実習やSNSTの活動を中心に、至学館大学の環境を生かして多くの経験と学びを得ることができました。 特に実践を通して学ぶ機会がたくさんあり、出身高校のバスケットボール部で栄養指導セミナーを開催するなど、主体的にアクションを起こす行動力も養われました。 また研究室の担当教授には、研究に関する指導はもちろん、部活動での悩みや進路決定の相談にも親身に対応していただき感謝しています。 全体的には期待していた通りの大学生活でしたが、「もっとできることがあったのでは?」という思いがあるのも事実で、現状に満足することなく、卒業後も向上心を持って学び続けたいと思います。