入学時の期待と不安



陸上部に所属していた高校時代に、「食事と競技パフォーマンス」に関する栄養指導を受けたことがきっかけで、管理栄養士という職業に興味を持ちました。 至学館大学に進学した理由は、スポーツ栄養に特化して学べるカリキュラムに魅力を感じたからです。 また、大学でもスポーツを続けたいと考えていたため、他大学ではあまり見かけない女子サッカー部の存在も決断を後押ししてくれました。 商業高校出身の自分が理系中心の授業についていけるのか、入学前はとても不安でした。 実際に1年次には知識不足を痛感することもありましたが、それでも先生方の親身な指導と周囲のサポートに支えられ、スムーズに学び進めることができました。




成長を実感した体験



至学館大学では、ボランティアなどに参加する「人間力総合演習」が必修科目です。 私は、病院での栄養調査や高齢者施設での介護聞き取り調査などの活動に参加。高齢者と接する機会が多く、大学生活では出会うことの少ない多様な価値観に触れ視野が広がりました。 また、実際に医療・福祉の現場で働く人の姿を通して、相手の状況に応じた接し方や言葉のかけ方など、コミュニケーション手法を実践的に学ぶことができ成長につながったと感じています。 何より、一人ひとりと向き合って働く仕事のやりがいを実感。 体験後は授業に対するモチベーションが高まり、管理栄養士として病院に勤務するという進路選択にも大きく影響しました。




社会人に向けての抱負



私は「誰かのために動く」ことが好きな性格。 ボランティア活動はもちろん、3年次の臨床実習で入院患者への栄養指導を体験し、一人ひとりに寄り添って働く管理栄養士の仕事に、大きなやりがいを感じました。 いつも相手に寄り添う気持ちを忘れず、至学館大学で身につけたコミュニケーション能力を生かして、医師や看護師など他職種の方と連携して患者さんが安心できる医療を提供したいと思います。 生まれ育った地元の病院で働けることにも感謝して、地域の健康にも貢献できるよう、さまざまな経験を重ねながら臨床に関する知識を深めていきたいです。




大学生活を振り返って



栄養科学科の学びと女子サッカー部の両立に、全力で取り組んだ4年間でした。 部活動ではケガを繰り返して、長いリハビリ生活を過ごしましたが、最後まで復帰を諦めず挑戦と努力を続けられたことは大きな自信になっています。 正直、選手としては悔しい思い出しかありませんが、マネージャーとしてチームを支える方法を模索する中で視野が広がり、「人の支えになりたい」という思いを強く持てるようになりました、辛いリハビリ生活に耐えられたのは、チームメイトや友人、両親や医師のサポートがあったから。 授業やゼミでお世話になった先生を含め、多くの方に支えられ、人間として成長することができました。