入学時の期待と不安



高校3年生の時に少年野球チームで指導をした経験を通して、こどもたちと関わる仕事がしたいと思い教員をめざすようになりました。 至学館大学に進学したのは、スポーツ系の大学で、小学校教諭と中学校教諭の両免許状を取得できるからです。 入学前はピアノの実技が一番不安でしたが、私のように未経験の人でもピアノを修得できる練習環境やサポート体制が整っていると聞いてひと安心しました。 その一方で、カリキュラムを見て楽しみにしていたのがスポーツ関連の授業です。 本格的な施設や器具を使って、器械体操やバレーボール、陸上競技などのさまざまな競技を体験できると思うと心が躍りました。




成長を実感した体験



教員をめざすうえで大事な学びを得られたのが、3年生の時に初めて参加した中学校での教育実習です。 そのための事前準備として、いろいろな教科の指導案を作成しました。 教育実習では、その指導案をもとにして実際に保健体育の授業を行ったのですが、指導していただいた先生から「安全面への配慮が足りていなかったね」と指摘され、大切なポイントを見落としていたことに気付かされました。 私は生徒に楽しんでもらうことばかりを考えていたのです。 以降、事故やケガを防ぐための安全を確保したうえで楽しい授業を行うことがテーマになりました。 それを実践するのは簡単ではなく苦労しましたが、将来に役立つ貴重な経験をすることができました。




社会人に向けての抱負



私の理想の教員像は、小学校3年生の時にお世話になった担任の先生です。 その先生はドッヂボール大会や大縄大会などの行事では率先して盛り上げてくれたり、カタールの日本人学校とウェブ交流会を行ったりするなどの特別な体験をさせてくれました。 そのため、今でも私の中に強く印象に残っています。 その先生のように、生徒の記憶にいつまでも残るような教員になりたいです。 具体的には、こどもたちがワクワクするような楽しい授業を行っていきたいですし、行事では自分が誰よりも盛り上がり、先頭に立って引っ張っていきたいと思っています。




大学生活を振り返って



至学館大学で過ごした4年間は楽しかったです。 コロナ禍の影響で、高校3年から大学1年の前期にかけてなかなか人に会えない時期があったからこそ、対面での授業が本格的に行われるようになってからは、人と関わることの大切さや喜びを強く感じました。 特に、こども健康・教育学科は、授業やゼミで仲間とコミュケーションを図る機会が多かったです。 グループでディスカッションをしたり、自分が先生役を務めて生徒役の学生を相手に模擬授業を行ったり、スピーチをしたり。 そうした多くの経験を通して、自分で考える力や人前でわかやすく話をする力などが養われました。 野球だけに打ち込んでいた高校時代と比べてかなり成長することができたと思います。