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今回は、『東京五輪とジャーナリズム / 松瀬学, 小田光康著』をご紹介します。

2020東京五輪パラリンピック競技大会では、招致段階でのIOC委員の買収疑惑、五輪スポンサー選定での贈収賄事件、テスト大会での談合事件が起きました。世論の流れを受け、2030冬季オリンピック開催地に立候補していた札幌市が開催を断念。2034の開催に向けシフトしつつあった中、IOCは2030及び2034の開催地について同時決定を行うと発表、札幌市での開催は、早くても2038以降となってしまいました。

スポーツジャーナリズムとして今後、五輪という世界共通の公共財の維持発展、及び、権力者の理不尽な介入がなされないよう監視を怠らないようにし、健全な「スポーツの力」を表現してほしいと感じます。

五輪ジャーナリズムがスポーツとどうかかわってきたのか、これからどうかかわるべきなのか、よく理解できる1冊です。