小さい頃からお転婆でお調子者だった私は、人前で歌ったり踊ったりするのが好きだった。

みんなに喜んでほしい！

みんなが笑顔になるのが好き！

幼いながらにそう感じていた反面、人目や小さい事が気になったりするデリケートな一面もある子どもだった。

高校・大学時代は、バレーボール部でインターハイやインカレに出場するほどスポーツに明け暮れていた。

仲間と共に一つの目標に向かいレギュラーを取るために必死で努力した。どう見せたら監督に目を向けてもらえるのか、与えられたチャンスをものにできるのか、その為の努力は惜しみなくした。

そんなバレーボールでの経験は、仕事でも生活でも恋愛でも、どんな時でも私の人生の基盤となっている。

上京して、オーディションをいくつも受けた。司会やMC、リポーターの仕事をいただきテレビにも出演して、色々なチャンスに恵まれた。周りからは「頑張ってるよね！凄いね！」なんて言われるようになったけど、初めての地、初めての一人暮らしで心と身体がついていかなくなっていた。 レッスンが終わるたびに涙を流し、感謝の気持ちで一杯なのに辛く悲しく情けなくなり、そして何より寂しかった。

人前に立つ事すら怖くなり、電車に乗ることすらできなくなり家族の助けで愛知県豊橋市の実家に帰省した。

家に閉じこもり人に会いたくない日々が続いたが、今まで見えてこなかった日常が見えるようになってきた。例えば、

・　毎朝仏様に手を合わせるおじいちゃんやおばあちゃん、そして父親

・　当たり前のように毎日洗濯や家事をしてくれる母親

・　夕方になれば必ず犬の散歩に行く母親

母親がしている散歩だけは私が行こう！と思い、愛犬の散歩に行く事が私の日課になった。

私の周りには、応援してくれる温かい人たちが沢山いる。 

いつの間にかダンスのオーディションを受けたり、講師の話をいただいたり、LIVEをしたりするようになっていた。そんな時、

芸能という世界で長年活躍されてるわたしの尊敬するアーティストの方が苦しかった時期に言ってくださった言葉がある。 

「人にじゃなく自分に負けるなよ！」 

その気持ちだけで動き続けてこれたように思う。 

本当に好きと思う事、やりたい事、伝えたい事を背伸びしないで素直に正直に形にしよう！そう心に決めた。

そして、小さなディサービスでおじいちゃんやおばあちゃんたちに運動指導を始めた。

大好きな日本の歌謡曲で、おじいちゃんおばあちゃんたちと歌いながらできるエクササイズダンス「歌える椅子DEエクササイズ」のプログラムを開発した。

おじいちゃんやおばあちゃんが喜んでくれて、笑ってくれることが、心の底から嬉しかった。　　

老若男女年齢問わず歌って踊れるフィットネスを目指し、ミラーボールがキラキラしていて夢のようなスタジオ！

ステージもあり日本の歌謡曲やPOPsで歌って踊る気分はディスコ‼️

キッズから80歳の方まで幅広い年代の方たちが楽しめる、そんなスタジオをオープンした。