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2008.08.21 レスリング ご声援ありがとうございました
55キロ級 金メダル 吉田 沙保里選手（現ＡＬＳＯＫ）試合結果
【準決勝】吉田沙保里（ＡＬＳＯＫ綜合警備保障）○［2－0(2-0，6-0=1:59)］●Tonya Verbeek（カナダ）
【決勝】吉田沙保里（ＡＬＳＯＫ綜合警備保障）○［フォール、2P0:43(2-0，5-0)］●許莉（中国）
48キロ級 銀メダル 伊調千春選手（現ＡＬＳＯＫ）試合結果
【準決勝】伊調千春（ＡＬＳＯＫ綜合警備保障）○［2－1(1-0，0-3，①L-1)］●Clarissa Chun（米国）
【決勝】Carol Hyun（カナダ）○［2－0(4-0，2-1)］●伊調千春（ＡＬＳＯＫ綜合警備保障）
63キロ級 金メダル 伊調 馨選手（現ＡＬＳＯＫ）試合結果
【準決勝】○［2－1(1-0=2:30，0-1，①L-1)］Martine Dugrenier（カナダ）
【決勝】○［2－0(1-0=2:30，2-0=2:04)］Alena Kartachova（ロシア）
たくさんの方々に見守られ、支えられ望んだオリンピック。結果は、吉田選手金メダル、伊調千春選手銀メダル、伊調馨選手金メダルという快挙を成し遂げました。
吉田選手は、半年前のタックル返しで人生初の外国人選手に敗戦を経験し、
不安と怖さを取り除くために、ずっと練習し続けてきました。
持ち前のタックルが返され敗戦、それでも、タックルにこだわり掴んだ金メダル。
オリンピック２連覇という重圧の中、勝つことが当たり前のように思われ、
それでも笑顔で「私は勝ちます。」と言い放つ吉田選手には今まで積み重ねてきた練習がプライドとなり、誇りとなり、北京のマットで出し尽くすことができました。
吉田選手が表彰台で流した涙はとってもキレイでした。レスリングの女王はまだまだ夢の途中。
吉田沙保里は、これからもっと輝きます。金メダルおめでとう！！
伊調姉妹の姉、千春選手は、１回戦２回戦と、連続して優勝候補と激突。
「死のブロック」と言われるほど初戦から苦しい戦いになりました。
２回戦はアテネオリンピックで負けた相手、ウクライナ。
試合終了のブザーとともに逆転フォール勝ち。試合後、ウクライナの選手に「世界１はあなただよ。」そう言われたそうです。
決勝は、負けました。「相手が強かった。」
すがすがしい笑顔の裏には４年間、レスリングを始めてから22年間、ずっとずっと戦ってきた伊調千春のレスリング人生が輝いていました。
「頑張った自分に金メダルをあげたい。支えてくれたみんなに金メダルをあげたい。」
転んで起き上がってぶつかっては前に進む、伊調千春の人生そのものが金メダルです。銀メダルおめでとう！！
伊調姉妹の妹、馨選手は、姉千春選手の敗戦で泣き崩れていました。
「もう、終わったんだ。」
ずっと「二人で金」「姉妹で金」そう言い続けてきた二人。
千春選手の苦しみを一番わかっていたのも馨選手です。
千春選手は試合後、「ごめんね。馨は金メダル取って。」
戦う意欲さえ無くしかけた馨にメールを送り、馨は復活。
「千春と共に歩んできた道への金メダルを獲る」
しかし、足は動かず、膝を痛め、初めて負けるかもしれない、と思った戦いとなりました。
ずっと千春選手の背中を追っかけてきた妹馨選手。
馨選手が表彰台に上がる姿を見て、千春選手は「あれが千春の妹、千春の妹だよ。」と、泣きながら笑っていました。
二人で掴んだ金メダルと銀メダル、おめでとう！！
栄監督のプレッシャーも計り知れないものだったと思います。
監督が北京で流した涙、厳しさの中にある優しさ、選手達はその意味を知っています。
栄監督の挑戦は続きます。どうぞ、熱いエールをこれからもよろしくお願いします。
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